投資信託徒然

日本にある投資信託について個人的な備忘録

TOPIX連動型上場投資信託【野村AM】

みなさま、こんばんは。

本日は現在おそらく日本でもっとも純資産総額の大きいファンドについて簡単に説明していきたいと思います。

 

そのファンドは

TOPIX連動型上場投資信託

というものです。

 

それでは紹介していきますね。

 

基本情報

名称:TOPIX連動型上場投資信託

運用会社:野村アセットマネジメント

設定日:2001年7月11日

資産:日本株

タイプ:インデックス型

総資産:7,885,235百万円

信託報酬:年0.1188%

分配金:年1回

 

概要

野村AMさんが運用している投資信託です。

タイプとしてはインデックス型(原則的に自身で定めた指標と同じ動きをするような運用を目指すタイプ)の投資信託で、中身は基本日本株式となっています。

この投資信託は名前の通りTOPIXとの連動を目指しており、TOPIXが上がれば、投資信託の価格もあがりますし、TOPIXが下がれば価格がさがります。

TOPIXは日本市場を代表する株式指標の一つです。

 

特徴

TOPIX連動で分かりやすい

そもそもTOPIXとは東証一部上場企業の株価を一定の数式に従ってポイント化したものです。

よくニュースなんかで日経平均が2万○○円で、TOPIXが1700ポイントでした~みたいな言われ方で紹介されてます。

簡単に言えば、上場している会社の株価が上がれば、TOPIXも上昇しますし、株価が下がればTOPIXも下がります。

先に挙げた日経平均株価TOPIXと異なり抽出した大企業225社の株価の動きを示す指標です。

なので日経平均株価が上がってもTOPIXが下がるときもありますし、日経平均株価が下がってもTOPIXがあがることはもちろんあります。

ただ両社とも日本の株式指標ですので、景気に大きく左右されることは言うまでもありません。

景気が良くなれば上昇が期待できますし、悪くなれば下落するでしょう。

ただ景気の動向はニュースなどで頻繁に取り上げられますので、投資初心者の方にはわかりやすいものになるかと思います。

 

信託報酬が安い

信託報酬というのは、運用会社が必要とする資金のことです。

運用会社も人を雇って運営していますので、人件費などどうしても諸費用が発生します。

なので皆さんから集めたお金の一部を使ってそういう事務費用だとか、監査費用だとかに充当してます。

これが毎日の基準価格に反映されて公開されます。

なのでこの信託報酬が安いほど、利益に対する還元率が大きくなるのです。

たとえば信託報酬年1%と年2%の投資信託があったとして、どちらも運用利回りが4%だったと仮定すると、前者は4%-1%で3%の利益、後者は4%-2%で2%の利益となります。

投資信託を選ぶ際にはこうした日々かかる信託報酬なども考慮したほうがよいでしょう。

一般に信託報酬はインデックス型よりもアクティブ型の方が高くなる傾向にあります。

 

総資産が大きい

一般に人は好調な商品にお金を費やします。

なので好調な、良質なファンドにはお金が集まり、そうでないファンドはお金が逃げていきます。

この投資信託は7兆円強もの資産を集めており、ほかのファンドとは一線を画す存在です。

総資産が大きい=資産が安全という意味ではありませんが、指標の一つとしてみなすことはできるでしょう。

 

現在の運用状況と今後の見通し

2017年1年間では所謂適温相場と呼ばれる好景気が世界全体を覆ったため、非常に良好な成績を収めました。

リターンとしては22.06%。

100万円が122万円になったイメージで良いです。

ただ2018年の2月以降、アメリカの金利上昇や保護貿易政策、イスラエル問題や北朝鮮をめぐる問題で、日本株式市場は大きく動きやすい状況になっています。

また日本の場合は一度落ち込むと諸外国と比較してなかなか元に戻りにくい特性もありますので、注意が必要です。

なお2018年の1月から3月はリターンがマイナスで、-4.68%でした。

株式に投資をするものですから、値動きは大きくなる傾向にあります。

今後ですが、まだ北朝鮮問題が片付いていない(6/12の首脳会談が期待されます)ので、しばらくは様子見ムードで動くでしょう。

ただアメリカの経済指標はおおむね好調で、日本も企業決算などは非常に良好なものが多いので、大きく落ち込む可能性は少ないと思われます。

ただ、昨今は世界のどこかで問題が起きると、必ずと言っていいほど日本円が買われ、結果円高を招きます。

円高は生活必需品を輸入に頼ることの多い日本にとって、一般市民からすれば恩恵の大きい事象ですが、会社として考えると、輸出企業の多い現状では大きな逆風です。

過度に円高が進んだ場合はトヨタなど大企業を中心として株価の下落が考えられるでしょう。

最近ではイタリアやスペイン、イスラエル、マレーシアなど火種がくすぶっていますので、その辺りのニュースを見ておくとよいでしょう。

 

 

 

さていかがでしたでしょうか。

アナリストでも何でもない私ではありますので、書いてある内容を鵜呑みにして何か損失を被っても責任は負いませんw

 

ただなんとなくこういう考えの人もいるんだ。

こういう考え方も存在するんだ、という感じで参考にしていただければなと思います。

 

どうぞよろしくお願いします。

 

参考(2018/6/4)

投資信託のモーニングスター|スナップショット[TOPIX連動型上場投資信託]

野村アセットマネジメント | TOPIX連動型上場投資信託 | 商品

 

 

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